元祖国際秘宝館・伊勢館

元祖国際秘宝館・伊勢館

[2000/09/02]

●始めに

かなり以前に石和館が閉館し、 2000年5月21日には鳥羽館(SF未来館)が閉館、 そして伊勢館もそろそろやばいのでは無いかと言うことで、 6年ぶりに元祖国際秘宝館・伊勢館を訪れてみました。

私自身は秘宝館が大好きで、国際秘宝館・鳥羽館(SF未来館)や、 性態博物館、鬼怒川秘宝殿、熱海秘宝館、石和ロマンの館など、 わざわざ列車を乗りついで見に行く程です。

今回の元祖国際秘宝館・伊勢館のレポートでは、 いくつか否定的な言葉も出てしまいますが、 それは、決してケチをつけているのではなく、 この素晴らしい秘宝館が無くなってしまって欲しくないからであり、 以前の様な活気を取り戻して欲しいからになりません。


●元祖国際秘宝館とは

昭和46年に開館し、秘宝館の元祖と言われているのが、 この「元祖国際秘宝館・伊勢館」です。

中の建物は大きく3つに別れており、展示面積6000平米、 展示品数約10000点と、おそらく日本一広い秘宝館です。

車の場合には、伊勢自動車道の伊勢インターチェンジから、 県道37号線を北上すれば、至る所に案内の看板があるのですぐにわかるでしょう。

鉄道利用の場合には、伊勢市駅から松坂市駅方面行きのバスで世古で降ります。 およそ20分程度で着くでしょう。


●元祖国際秘宝館を目指して

2000年9月2日 晴れ。 午前5時起床。もちろん寝坊です(苦笑)。 すでに始発には間に合わないので、 こんな事もあろうかと調べておいた別のルートを使うことにしました。 おかげで、ちょっと列車の乗り次ぎに余裕が無くなってしまいました。

午前5時27分、横浜から小田原行きの東海道線に乗り込みました。 さすがにこの時間は、お客さんが少なくて余裕で吸われます。

午前6時22分に小田原駅に到着。 地下通路を通って、隣のホームの26分発熱行きの列車に乗り換え。 このあたりから、魚釣りの格好をしたオジサンたちが増えてきます。

午前6時48分に熱海到着。ま たもや、地下通路を通って、隣のホームの50分発浜松行きに乗り換えです。 既に夏休みが終わっているので、このあたりから学生がかなり乗り込んできます。 おかげで、階段を駆け上がる女子高校生の白いものがちらっと見えてしまいました。

午前9時19分、うとうとしているうちに、浜松駅に到着していました。 車内清掃のおじさんに起されて、慌ててホーム反対側の豊橋行きに乗り換え。 乗り換え時間が1分しかなかったので、 もう少し起されるのが遅かったら乗り遅れていました。

午前9時55分に豊橋に到着。豊橋からは10時丁度発の新快速に乗り換えて、 午前10時49分に名古屋に到着

ここからは、午前11時10分発の快速みえ5号で伊勢市へと向かいます。 途中、四日市の先、河原田〜津の間は、第三セクターの伊勢鉄道を通るので、 その分の運賃はJRとは別料金です。 従って、青春18きっぷでは、伊勢鉄道の区間分を別途支払わないといけません。 ちなみに、河原田〜津の間の運賃は490円です。

午後12時37分、伊勢市駅に到着。


●伊勢市駅から秘宝館へ

伊勢市駅前の2番乗り場から、三重交通の20系統に乗り込みます。 まずは時刻表でバスの時刻を確認・・・1時間に一本しかありません。 次のバスまでおよそ20分あります。 近くのパン屋さんで、パンと飲み物を買って、簡単な昼飯を食べつつ、 バスを待ちました。

ちょっと遅れてやってきたバスは小型のバスで、 最初路線バスかどうか疑ってしまいましたが、 実際に乗ってみると、道の細さや、乗客の数から、なるほどと思います。

伊勢市からバスでおよそ20分くらいかかりますが、 この日は花火大会の影響で道が混雑しており、30分近くかかりました。 ちなみに、バスの運賃は390円です。

「伊勢平安閣前」を過ぎ、「世古」で下車すると、 道の反対側が『元祖国際秘宝館・伊勢館』です。

タージマハール風の建物に、いたるところに「秘宝館」の文字があるので、 すぐにわかるでしょう。 (写真は、建物の全景)

秘宝館だけでなく、パチンコ屋、ゲームセンター、ボーリング場、 ドライブイン、軽食屋から構成される総合レジャーランドです。

入り口近くには、クジラのメスの生殖器と、 オスの生殖器のホルマリン漬けが展示されています。 しかも駐車場から丸見えです。 また、入り口近くの植え込みには、 何気なく男女の生殖器をかたどったオブジェ(?)があったりします。

以前は、「馬の交尾ショー」のところに、馬がつながれていたと思いますが、 今回はいませんでした。

ひととおり外観を楽しんだ後、中を見るべく入り口へと向かいます。


●いよいよ秘宝館の中へ

秘宝館の入り口へと進むと、チケット売り場は2Fとの案内があり、 2Fへ向おうと階段をみると、 壁にはびっしりと「木馬責め」「アフリカ土人の男根」など、 秘宝館の中に何が展示されているかの短冊が貼られていました。 このおびただしい数の短冊に、かなりの期待を込めつつ階段を上がって行きます。

さて、2Fに上がるとそこはアダルトショップになっていて、 わざわざアダルトショップの中を一周しないと チケット売り場に辿りつけないようになっています。 ビデオや、バイブなんかのアダルトグッズ以外にも、 「秘宝おじさん」のグッズも売られています。 せっかくなので、プレゼント用にと、 秘宝おじさんのウチワ(200円)を購入しました。 裏には「秘宝館小唄」の歌詞が書かれています。

やっとチケット売り場に辿りつくと、 チケット売り場の奥の方に料金表があります。 よくよく目をこらして料金を確認(苦笑)。 料金はもっと解りやすく表示して欲しいところです。 入場料は、大人2600円で、人数に応じた団体割引きもあるようです。

一時期、入場料2100円で、馬の交尾が500円の別料金になったと聞いて いましたが、また馬の交尾込みにしたみたいですね。

チケット売り場のオジサンが、最初2100円とか言ったあと、あわてて 2600円と言い直すあたりに、現場の混乱が伺えます。

6年前と入場料が変わっていないあたりは、良心的なのかも知れません。

そう言えば、別料金の3D映画をすすめないな?と不審に思ったけど、 追加料金を払ってまで見たくは無いのでそれはそれで良いかと、 入場料の2600円だけ払いました。

入場料を支払うと、入場券の他に、抽選券を2枚くれますが、 これは決して「無料抽選券」などではなく、 「500円払えば抽選できる」という券に過ぎません。

500円を払うのがもったい ないと思ったら、別にクジを引かなければ良いのですが、どんなものが当るのか、 話のタネにとついやってしまいます。旨い商売というか、せこさを感じます。

そうそう、パンフレットが存在する事を聞いていたので、 チケット売り場のオジサンにパンフレットを貰えるか聞いてみたら、 机の中からごそごそと取り出してくれました。

館内は撮影禁止で、いたるところに「撮影禁止」と書かれています。

それでは、いよいよ中に入ってみましょう。 入り口の近くに、揚貴妃のマネキンがあります。 よくよく見て見ると、手に持ってるのは巨大なペニスです。 そう言えば、チケット売り場に飾って有った盾のような物は、 良く見れば巨大な女性器でした(笑)


●『愛のコレクション』

中に入ると、アダルトグッズの自動販売機が置いてあり、 その近くにはゼウスと白鳥レダによる白鳥姦(白鳥攻め)とか、 ケンタウロスに犯される女性とか、 レズを覗き見るモナリザ、男を犯すアマゾネスなんかのマネキンが展示されており、 あっちこっちに、良くデパートの屋上なんかにある、 お金を入れるとちょっとした映画が見られる機械が置いてありましたが、 半分くらいは故障中でした(苦笑)

なぜか唐突に「秘宝おじさん」についての説明があります。

さらに進むと、シーザー、サロメなどのHくさいマネキン、 チンギスハンの3Pの様子のマネキン、 バイキングに犯される女性のマネキンなどがありますが、 なぜかバイキングの展示では、ダイコンが地面に突き刺さっていました(笑)


●『カーマストーラ』

その先は「カーマストーラ」のコーナーで、 通路の壁は様々な体位で交わる男女のレリーフとなっています。 その通路を越えると、いきなり「腹上死の原因」なるパネルがあります。 なんか脈絡がありません。


●1回目の抽選コーナー

ここで一休みして、1回目の抽選会場です。 はっきり言ってあまり期待してはいけません。 話のネタとして、500円捨てたくらいの気持ちで挑戦してみてください。

ちなみに何が当るかは、陳列棚を見ても、紙に包んであったり、 袋に入っている為にわかりません。

クジはストローを短く切ったものに、丸めた紙が入っているもので、そこに 何やら番号が書いてあるものです。期待を込めて、クジを1本取り出します。

ちなみに、今回当たったのは、秘宝オジサンのタオルと、古いエロ雑誌。 タオルはともかく、雑誌の方は古い奴だしあまりうれしくありません。


●『アニマルパラダイス』

見渡す限り、動物の交尾シーンが広がります。 馬とか牛の結合部がよく見えます。 しかし、何故か鹿の人形のペニスはバナナになっていました。

動物の剥製の中に人間の女性のマネキンが混じっていましたが、 某東南アジアの都市名を出したらちょっとまずくないのでしょうか?(苦笑)

「ボタンを押してください」の表示があったので、 期待を込めてボタンを押してみると、何も起きません。 おかしいなと思って、しばらく押しつづけてみましたが、 やっぱり何も起きません。 確か、牛の交尾してる剥製が動くはずだと思ったのだけど、 どうやら壊れているみたいです。

先に進むと、クジラの生殖器のホルマリン漬がここにも展示してありましたが、 ガラスが汚れているので、中がまるっきり見えません。

モモンガの放尿は動きましたが、こちらもガラスが汚れているので、 何がなんだかわかりません。 他にも「スカンクのレビュー」では、予想通りの動きをするんだけど、 音がずれていて、何かしらけてしまいました。

その先には無数の牛の乾燥ペニスと、 牛と馬のペニスのホルマリン漬けが並んでいます。


●『天国と地獄』

ここから階段もしくは滑り台で次のブロックへ進みますが、 滑り台の方は天国へ行けるとの事で、 「階段は危険→地獄」「安全な滑り台で→天国」と書いてあります。

ご丁寧に、滑り台に向かって、床に足跡が描かれてます。 この滑り台の先はハダカの女性の股間になっていて、 そこに飛び込む仕掛けになっているのですが、 残念な事にこの女性の乳首の部分がえぐられていて、 見ててちょっと痛々しい気分になります。


●『拷問コーナー』

拷問コーナーでは、拷問器具が展示されてる他、 拷問シーンがロウ人形によって再現されています。 この再現シーンへの入り口のところには、 「ロウ人形は1体500万円かかるので、100円カンパしてくれ」 みたいな事が書かれており、賽銭箱のようなものが置いてあります。

さらに進むと、よく観光地にある人物の顔の部分に穴が空いていて、 そこから顔を出して記念写真を撮る奴がありましたが、 ここにあるのは駅弁ファックしてる男女で、 男の顔の部分だけ穴があいています。 でも、館内は撮影禁止なので、遠慮しておきました。


●2回目の抽選コーナー

今度の抽選は、テニスボールに番号が書いてあり、 それを箱から取り出すと言うものです。 当たったのは、、安っぽいイヤリング。これをどうしろと?(笑)

このコーナーであたるのは、ペンダントとか、ネックレスとか、 イヤリングとかですが、 どうせならもっとくだらないアダルトグッズの方がネタとしては面白いと思います。


●陰部神社

抽選コーナーの先は『陰部神社』となっており、100円でおみくじが引けます。 このおみくじには、下ネタがいっぱい書かれています。 どうせなら、下半身丸出しのの巫女さんが、 おみくじを運んでくるくらいの芸が欲しいところです。

この先の通路は、床に仕掛けがあって、床が振動します。 まぁ、あからさまになんかありそうな感じなので、 それほどびっくりする事は無いとは思いますが。

その先が、女体や男女の性器のレリーフで埋めつくされた通路です。 目の前に広がる光景に、軽いめまいを覚えます。


●『遊郭』

そこを過ぎると『遊郭』です。 女郎さんが色々とやっている光景が人形で再現されています。

通路の一角が「大人のおもちゃ注文コーナー」となっていましたが、 ガラスケースの中はどうもそれらしくないし、 いったいどうやって申し込むのでしょうか。

女性への割礼シーンは、ちょっと痛々しい感じがします。 エスキモーの出産シーンは、 何もわざわざ外で産んだりはしないだろうと思うのですが、 実際のところはどうなんでしょうね。

壁をふとみると、ハート型の看板で「身の上相談 性風俗研究所 辻村」 などと言うのがあったりします。

その先に、スピンバスケットと言って、男の股間の上にカゴをぶらさげて、 カゴには女性が乗っているものがあります。

海女さんのジオラマでは、海底の貝の中身が女性器になっています。

毛深い男性が白人女性をレイプしているジオラマでは、背景が火山だらけなので、 かろうじて原始時代なのかなぁと判断できますが、なぜに女性は白人なんでしょうか。

さらに進むと、「ソフィアローレン」の裸体のロウ人形があり、 説明では350万円するとか。 股間には薄い布がかけてありますが、透けています(笑)


●『びっくりトイレ』

レズっているマネキンの先には「びっくりトイレ」なるものがあります。 女性用と男性用とありますが、両方とも開けてみました。 男性用は若い女性が和式便器に股がって用を足しており、 男性用は若い男性が小便器に向かって用を足しています。 ちなみに、どちらも後ろ向きで肝心な部分は見えません(笑)

ふと気が付くと、壁にはヌード写真と動物の交尾写真が無造作に貼られいます。 階段を登って、4号館へと向かいます。


●『保健衛生コーナー』

いきなり、解剖シーンから始まって、胎児の成長模型が並んでる横では、 新婚向けの体位、さらには相手が処女の場合なんて説明があります。

「理想的なsexパターンと性感曲線」なんてグラフが貼ってあり、男女の性感 の高まり具合が描かれていますが、その下を見ると「年齢別sex回数」なる 計算式が。年齢の10の位を9倍して、10の位を10倍した日数につき1の 位が回数になるんだそうで、その計算で行くと、

 20代  2×9=18 10日に8回
 30代  3×9=27 20日に7回
   :

などともっともらしく書かれています。この計算で行くと、10代の青少年は

 1×9=9  0日に9回????

その先には、コンドームやペッサリーなど、様々な避妊具が展示されていますが、 色あせしまくりです。体温計やビデなんかも一緒に展示してあります。

さらに進むと、「バースコントロールの練習用模型」なんて、 女性器の模型がありました。 おそらくゴムでできているんだと思うのですが、劣化が激しくて、 単なる穴の空いた箱にしか見えません。

壁を見ると、性病にかかった男女生殖器の模型がびっしり並んでいます。 淋病や梅毒、軟性げかんなどで、ただれた性器模型が並んでる姿は、 ちょっと気分が悪くなるかも知れません。

ガラスケースには、馬のペニスの乾燥した物や、 ベンガル虎のペニスの干したもの(虎のペニスには、逆さにトゲが生えている)、 ライオンのペニス(ライオンのペニスは、先っちょに毛が生えている)が並び、 その下には牛のペニスを乾燥して作ったステッキが展示してありました。 なんでも、食料が乏しくなると、これをなめて飢えをしのぐとか…。

ペニスが続く中、その先にはメス牛の性器のホルマリン漬がありました。

包茎の説明では、真性包茎、仮性包茎、カントン性包茎の図解があります。

飲酒運転がいかに危険な行為であるかの説明は、かなり唐突です。

ケースの中に電動こけしが無数に並んでおり、 スイッチをおすとくねくねと…動くはずが動きませんでした。

その他、色々な大人のおもちゃが並べられており、ダッチワイフもありました。 何故か、このダッチワイフは、わりと出来が良かったりします(笑)

「医学用女性器模型」は、ビニール張りの女性の股間なのですが、 実際に触ってみる事ができます。 しかし、肝心の部分は深くえぐられてしまっており、 そこが本当はどうなっているのか、今となっては知ることができません。

壁に目をやると、マン拓が2枚貼ってありました。

ここで再び秘宝おじさんのコーナーとなり、TVやラジオに多数出演したとかで、 記事などが集められていました。

その先は、壁一面のSMイラストと、ガラスケースには拘束具、 パネルと小さな人形による体位の説明、 年齢別勃起角度の説明図などがありました。


●『DRAK STREET』

『DARK STREET』と称し、 100円を投入すると壁に設けてある覗き穴から何かが見えるらしいのですが、 そのほとんどの100円の投入口がガムテープで塞いであって、 どうやら故障中のようです。 なんか、いちいち小銭をせびるあたりに、せこさを感じてしまいます。


●『参加コーナー』

デパートの屋上なんかに良くある、 100円を入れると1分ほど上下に動く乗り物が置いてありますが、 その乗り物は股を開いた素っ裸の女体です(笑)

他にも、昔懐かしい野球拳のTVゲーム(壊れてた)や、射的などが置いてあります。

マネキンのスカートがめくれあがる仕掛けがありましたが、 壊れているのかまったく動きませんでした。 その横には、女性の性感とかの解説があり、素っ裸のマネキンに「乳 45% なでる 押す 吸う キス」など、女体の責め方の解説があります。

通路左には、妊婦の模型がずらりと並び、胎児の成長の様子がわかります。 その上には、「妊娠中の体位」や「してはいけない体位」なんて図説があります。


●『ポルノ上映』

薄暗い部屋にプロジェクターでポルノ映画が上映されていますが、観客はなし。 しかも、同期がずれていて、とてもじゃないけど、鑑賞に耐えません。


●『秘宝の里』

入り口は巨大な女性器になっており、その手前には木製の巨大なペニス。 中に入ると、エロエロな昔話の世界が展開されています。

まず、目に入るのは「女体池」。乳房が噴水になっています。 孫悟空のエロエロなマネキンや、鬼にオカマを掘られる「ホモ太郎」、 鼻がペニスになっている「鼻先爺さん」、 犬にバックでやれれる娘のマネキンなどがあり、クラクラしてきます。 でも、「小肥り爺さん」の看板はあれど、人形がありませんでした。

池にすえつけられた貝に硬貨を投げ入れてみろとの看板がありますが、 これも故障しているようです。

ハーレムのマネキンを過ぎると、今度はペニスのぶら下がった巨大な股をくぐって、 次のコーナーへ。


●エイズコーナー

エイズに関する知識が学べます。 しかし、「エイズの末期症状」のマネキンはグロいです。 エイズの予防って事で、コンドームなんかが展示してありましたが、 すでに劣化して真っ茶色です。

「エイズってなんだ」なる真面目なビデオも上映されていました。

壁には「女の一生」と言う事で、明治31年生まれの「キコ」さんが、 平成元年になるまでの間の物価とかが学べるパネルが展示されていました。 これはこれで、なかなか興味深いものがありました。


●『性器の化石』

なんだこりゃと、よく見てみると、貝の化石に混ざって、 女性器やペニスのレリーフが施されています。 触ってみる事もできます。

その横のガラスケースには、「自然の造形美」と称して、 木の股などが展示されていました。

階段を降りると、いよいよここの目玉の「馬の交尾実演ショー」です。


●『馬の交尾実演ショー』

いよいよここの秘宝館の目玉である馬の本番ショーですが、 曲がりくねった狭い廊下を進み、いざステージへ行くと、 係のオジサンが一人居るだけ。

「しばらくやらないよー、出口はゲームセンターの横だよー」との言葉に やる気のなさをビンビンに感じつつも、 「何時になったらやりますか?」とたずねると、 「そうだなぁ〜、4時半過ぎかなぁ〜」との気の無い返事をいただきました。 ちなみにまだ2時過ぎでした。

さすがに4時半までは待っていられないし、 本当に4時半になったらやるかどうかもあやしいし、 前回来たときに一度見てるから、どんなもんかは知っているので、 今回はあきらめる事にしましたが、 これをここの目玉にしているのでしたら、「だったら金返せ!」ってなもんで、 なんかもの凄く騙されたような気持ちです。

入場料を払う前に「交尾ショーは何時にやりますか?」とでも聞いておくんだったなぁ。至る所に書いてあった、「馬30数頭勢揃い」ってな文句も、 こうなるとしらじらしいだけです。

そう言えば、入り口にあった案内図を見ると、この先にも何かあるはずなのですが、 ここで終わりとの事です。

どうやら、この先でもう1つの目玉である3D映画があったようです。 おいおい、これじゃ目玉が2つとも無いじゃないかと、 失望しつつ出口へと向かいました。


●出口

なんか騙されたような気分で、出口の案内に従って進むと、 青年がビリヤードに興じてる真横に出て、 ゲームセンターの中を通って外に出ました。 もう少し出口にも考慮が欲しいところですね。

そう言えば、出る時に貰えるはずの「性愛学指導員之証」はどうしたんだ? 今回は貰えませんでした。


●雑感

とにかく広いです。軽く1キロ近く歩き、ところどころに「出口まであと500m」 みたいな表示もあります。今回は軽く1時間ほどかかってしまいましたが、 これでも結構はしょった為で、 もし展示物の仕掛けが全部動いて、それを一通り見たとすれば、 2時間くらいは楽しめるのでは無いでしょうか。

それにしても、壊れているものが多すぎです。 せっかく期待をこめてスイッチを押しても、 何も動かないと言うのは、何か馬鹿にされたような気分です。

また、ここの目玉にしている「馬の交尾実演ショー」と、 「3D映画」の両方とも見られないと言うのはどういう事でしょうか。 これでは、期待して入った客を失望させるだけでは無いでしょうか。

余計なお世話ですが、高い入場料を取っているのですから、 もっとメンテナンスをきっちりやって、 少なくとも目玉となるものは、ちゃんと見られるようにしないと、 リピーターも望めなくなりますし、 客はどんどん離れて行ってしまうのでは無いでしょうか。


●帰り道

外に出ると、丁度バスが行ったところで、次のバスはと見ると・・・ なんと1時間19分後だよ。

タクシーでも呼ぶかとも考えたのですが、併設されているパチンコ屋で、 一休みしようと思ったのが悪くて、6000円程寄付してきました。

しかも、帰りのバスが遅れまくって、予定時間を10分以上遅れて到着。 さらに、花火大会の駐車場渋滞に巻き込まれ、 本当は伊勢市駅で食料を買い込むつもりでしたが、 伊勢市駅に着いたのは午後4時40分頃。 列車の時間まで、あと7分と言うところで、内心どきどきものでした。

その後は順調に列車を乗りついで、午後11時51分に横浜に到着。

久しぶりに青春18きっぷで出かけると、かなり疲れますね。


●終わりに

正直言って、こんなにも客が少なく、 設備も痛んでいるとは思っていませんでした。 しかし、そうは言っても、元祖国際秘宝館・伊勢館は、 その広さ、展示物の多さでは群を抜いており、 秘宝館に興味のある人は、 一度は見ておくべき施設では無いでしょうか。

まだ元祖国際秘宝館・伊勢館に行った事の無い人は、 無くなってしまう前にぜひとも見ておくと良いでしょう。


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